無一文の難病患者から復活した方法 第17話

退院した私は、ある日アパートでテレビを見ていました。

その内容は、花に水をあげるときに「言葉をかける」と綺麗な花を咲かせるというものです。

このテレビを見て私は閃きました。

「花に言葉をかけると綺麗になる??ふぅーん、じゃあひょっとして肝臓に言葉をかけると肝臓は良くなるのかな?」このような考えが閃きました。

さっそく私は試してみようと思い、その日の夜、寝る前に肝臓に語りかけるようにしました。

このことをやっていると不思議なことに、肝臓がいとおしく思えてくるのです。

幾度となくB型肝炎ウイルスと闘い、ぼろぼろになった肝臓、それでも自分のために一生懸命働いていてくれる。

なんともいとおしく可哀想な気持ちになりました。

自然と肝臓に話しかける気持ちも真剣になってきます。

そこで私は、イメージングと肝臓への語りかけを併せて行う方が効果的なのではないかと思うようになり、これらを日々おこなうようにしました。

そんなことをやり始めて一ヶ月くらいたったころ外来診察の時がきました。

採血をしてまた一週間後に検査結果を聞きにきてくれとのこと。

一週間後また病院に行きました。

待合室で私はドキドキしながら順番を待ちました。「加川さん」名前を呼ばれたときに予感めいたものがしました。心の中で「治ってるぞ」こんな声がしました。

私の検査結果を見ながら先生は、「うん!」こんな声を出し、何回も検査結果が書かれた紙を見ています。そして過去のカルテの内容を見ています。この間は凄く長く感じました。

そして先生はこういいました。「加川さん、これ治ってるよ!!」「s抗原が陰性化している」「s抗体もできてるし」「うーーん、加川さんは幸運だね、めったにこういうことはないから」私が入院中にイメージしていた言葉とは少し違っていましたが、先生の口からとうとう「治っている」という言葉を聞きました。

私は、病院を出て帰る際に思わず何十年ぶり、おそらく小学生のとき以来というスキップをしてしまいました。

本当に本当に嬉しかったです。23歳から28歳までの5年間を病気と闘ってきて、ひょんなことから病気と闘おうという気持ちになり、とうとう病気を征圧しました。

私はこのときに思いました。「難病が治せたのだから、今まで散々ボロボロだった人生を180度転換させてやる。絶対にできるはず。」って。

今度退治しなければいけない敵は借金でした。

借金問題の解消は病気を直すことに比べれば簡単なように感じました。

なぜなら、病気は治るかなら治るかの保証はありません。

しかし、借金は単純に一生懸命働いて返していけば必ず終わるからです。

借金を返し終えるまでのその期間、メンタルが持つかどうかだけの話ですから、私にとってみれば病気と戦ってきたこの5年間のことを考えると「借金を返すなんてへっちゃら」という気持ちが大きかったように思います。

続く