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最近、引き寄せの法則についての質問を多くいただきます。

その質問を読んでいると、この法則に関して勘違いをされている人が多いので、このブログでその誤解を解いておきます。

引き寄せの法則を簡単に言うと、いいことを考えれば、いいことを引き寄せ、悪いことを考えれば悪いことを引き寄せる。

欲しい物を思えば、それが手に入るという法則のことです。

引き寄せの法則は、潜在意識や集合的無意識の力を利用したものです。

潜在意識・集合的無意識について詳しい解説はこちらからどうぞ

しかし、最近の傾向を見ていると、引き寄せの法則が間違って広がってるように感じています。

引き寄せの法則について書かれた本やブログなどを読むと、引き寄せの法則を使うことによって、自分が欲しいと思ったもの、例えば、『「お金」「洋服」「アクセサリー」「理想の恋人」そういったものを引き寄せることができた』と書かれてあります。

もし、これが事実であれば、「お金はいくら払ってでもいいから」引き寄せの法則を知りたいという人はたくさんいるのではないでしょうか?

仮にこの法則を知るために、1千万円払わなくてはいけないとしても、この法則を使うことによって1億円というお金を引き寄せることができるのであれば、1千万円なんて安いものでしょう。

この法則を使うことで、自分の欲しいものが何でもかんでも引き寄せられるのであれば、人生は楽しくて仕方がないと思います。

その人気ぶりを示すように、書店に行くと「引き寄せの法則」関連の本は実にたくさん並んでいます。

また、引き寄せの法則は映画にもなりました。『CHANGE』というタイトルでドキュメンタリー形式で描かれ、世界各地の映画賞を受賞しています。

それだけ引き寄せの法則は魅力的なものということでしょう。

日本で引き寄せの法則がブームになりだしたのは、2006年に日本で発刊されたザ・シークレットという本が発行されてからです。

ちなみにこの本は、オーストラリア人の女性であるロンダ・バーン という人が書いています。

また、引き寄せの法則を1番初めに世の中に紹介したのはウィリアムウォーカーアトキンソンと言う人です。

引き寄せの法則が日本で話題になり始めると、スピリチュアル系の仕事をしている「ヒーラー」や「カウンセラー」と呼ばれる人たちが、アメーバブログを中心としたブログに引き寄せの法則のことを多く書くようになりました 。

その中には、書籍に書かれてあることをちゃんと理解して、正しく伝え書いている人もいましたが、自分が欲しいものが、何の努力をすることなく、またそれらのものを手にするための行動を起こすことなく、手に入るかのように書いているブログも多数存在し、そういったブログを見た人が、また「それを真似たブログを書く」という悪循環に陥り、いつのまにか引き寄せの法則は自分が欲しいものを「ただ思う」だけで手に入る法則というように解釈されて広がっていった面もありました 。

引き寄せの法則に書かれた本を読むと、その引き寄せる原理原則は先程も書きましたが「潜在意識」「集合的無意識」そして、 「網様体賦活系」の働き、そして、同じ波長のものは引かれあう「共鳴」を活用したものと捉えることができます。

しかし繰り返しますが、自分が引き寄せたいもの、欲しいものをただ思うだけでは、それらは自分に引き寄せたり手にすることはできません。

仮に自分の理想の恋人を引き寄せようとして、頭の中でその女性をイメージしたら、そのイメージにぴったりの女性がある日突然、玄関のインターホンをピンポーンと押して入ってくることはありえません。

実際にそういったことがあったら怖いと言うか、気持ち悪いですよね。

そんな女性と交際したいとは思わないでしょう?

また、どうでしょう?

お金の事をイメージすることで、お金が自分の目の前にボンッと現れたらどうでしょうか?

実際にそういうことが起きるのであれば、世界中のみんなが大金持ちになり、そうして働かなくなってしまいます。働く人がいなくなってしまえば、私達は暮らすことができなくなります。

実際にはこういったことは起こりえません。

「縁起」という言葉あるように、現実には、私達は、人との関わりがなければ何も得ることはできません。

そして、人と関わり合うためには、「行動」というものが必要となってきます。

人と会う、人と話す、そして、ホームページ、ブログ、メールマガジン、 LINEFacebook InstagramYouTube、こういったネット上の媒体に書いた文字または動画で人と交流を交わす。

こういったことが必ず必要となり、それらを媒介することで自分が望むものを手にすることができるようになるわけです 。

この宇宙は、様々なものが「ぽつん」と個別に存在するのではなく、存在するものすべてがお互いに関係性を持って繋がっています。そして、相互の存在、そして現象に影響を与えあっています。

影響を与えるためには、相手に対しての働きかけが必要です。それが「動く」ということ。

つまり、相手にエネルギーを与えるということです。

そうやって構成されているこの宇宙の中で、それぞれの存在や現象は、互いに影響を与えながらそれぞれの役割を果たしているわけです。

つまり、ポツンと自分一人で自分が欲しいものを何かイメージしたり想像したりしても、それらが現実のものになることは絶対にないのです。

もし仮に、自分が何か欲しいものをイメージするだけでそれが手に入るとしたら、その人はもう人間ではなく魔法使いと言うべきです。

また、そういったことができるのであれば、人生というものはつまらなくなってしまうでしょう。

なんら努力も行動もすることなく、自分が欲しいものがどんどんと手に入るそんな人生、私は楽しいとは思えません。

欲しいものを得るために努力をして、その結果、それが自分のものになるから人間は喜びというものを感じるわけです 。

あなたはそう思いませんか?

以上、引き寄せの法則の誤解についてお話をしました。

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