夏になると
「暑いよなあ。本当に嫌になっちゃうよ」
「エアコンに当たり過ぎちゃってさ、なんだか体がだるくてたまらないよ」
あなたはこのような言葉を発していませんか?
こういう言葉を発する人は、何に対しても否定的な言葉を出す傾向があるようです。
雨が降ったら「ジメジメして嫌だなぁ」、冬になったら「寒くて叶わない」、春になったら「花粉症でさ…」。
「じゃあ、いつならいいんですか?」と聞いてみたくなりますね。
また、心配性の人は、「明日外勤なのに、雨になるんじゃないかしら?」とか、「もしかしたら、プレゼンで失敗してしまうかも…」とか、くよくよ悩んでしまい、そのとおりの結果が起こったら、「ほら、やっぱり思ったとおりだった」などと思っていることが多いのではないでしょうか?
昔から、「言霊」といわれるように、言葉には魂が宿っています。
良い言葉には良い魂が、悪い言葉には悪い魂がこもるといいます。
言葉に関するおもしろい実験をご紹介しましょう。
A・B・Cの3つの密封容器に、炊きたてのご飯を入れます。
同じようにふたをして、Aには「ありがとう」と書いた紙を、Bには何も書かない紙を、Cには「バカヤロー」と書いた紙を張るのです。
このご飯、1ヵ月後にはどうなっていたと思いますか?
Bのご飯は、半分くらい黒カビが生え、腐ってきていました。Cのご飯は、黒カビで真っ黒になり、見た目の量も少し減ったかに思われました。
ところがなんと! Aのご飯は、カビがほとんど生えていなかったのです!
見た目も白く、まるで数日しか経っていないかのようでした。
この3つのご飯は、密封容器はあらかじめ熱湯消毒してありましたし、全く同じ条件で保管してありました。
違ったのは、紙に書いてある言葉の内容だけ。
信じられますか?
このように、言葉には目に見えない力が働いているのです。
よい言葉を使えば、心も身体も生かされます。
反対に悪い言葉を使えば、心も身体もダメになっていくのです。
冒頭に上げたように「暑くて嫌だなぁ」と言っていても、夏の暑さはどうにもなりません。
どうにもならないことに悪い言葉を当てはめていくと、潜在意識がキャッチしてしまいます。
プレゼンの失敗などは、あなたが命じたとおりのことを潜在意識が行った結果なのです。
このような否定や消極的な言葉を発していると、コレステロールが血管内で少しずつ溜まるように「小さな消極性」が心の中に溜まっていき、やがては「大きな否定」となって、血管を詰まらせてしまうのです。
「ありがとう」のように、自分を生かす積極的な言葉を発して暮らしていけば、実験のAのご飯のように、あなたはイキイキと積極的に暮らしていけます。
そして知らない間に、どんな困難にも前向きに立ち向かう力を身につけているのです。
良い言葉を使う習慣を身につけるように意識しましょう!