人にアドバイスを貰うときは細心の注意を払いましょう
私は、行政書士として1万人近くの人の起業に携わってきました。
起業する人が一番恐れていることってなんだか分かりますか?
それは「事業に失敗して一文無しになること」です。
自分一人ならまだいいですが、養う家族がいたりすると大きなプレッシャーを受けます。
多くの起業家は会社設立時に潤沢な資金を持っているわけではありません。
融資を受けたお金と自分の貯金を使って資本金を準備する人がほとんどです。
しかし、起業が成功する確率はすごく低いんです。
会社が100社設立されると10年後には10社くらいしか残っていないんです。
それだけ厳しい世界です。
だから、起業する前には友人・知人に相談します。
しかし、しかしです。
事業で成功している友人・知人に相談するならいいのですが、ほとんどの人は会社の同僚や学生時代の友人の相談します。
するとどんな答えが返ってくるか?
お客さんから聞いた話で多いのは次のような回答です。
「え~、起業すんの?大丈夫かよ」
「失敗したらどうする?」
「失敗したらサラリーマンに戻るのは難しいぞ」
まぁ、順当な感じですね。
で、起業がいかに危険かということを聞かされます。
この相談の結果、「不安」が潜在意識に根ざしてしまいます。
他人から言われた言葉は割と直線的に潜在意識に入ります。
特に他人の言葉の影響を受けやすい人は危険ですよ。
起業をして、事業を軌道に載せた経験がない人にアドバイスを求めるのは間違えています。
「お~!頑張れ応援してるよ」と言ってくれる人もいるかもしれませんが稀です。
で、もっといけないことは、受けたアドバイスを真に受けて「落ち込み」「悩む」ということです。
結婚したことがない人に「どうしたら幸せな結婚ができますか?」とアドバイスを求めて、「いやぁ~君には幸せな結婚は無理だよ」と言われて「落ち込み」「悩む」っておかしいでしょう?
起業して成功したいなら「起業して成功した人に」アドバイスを求める。
恋人が欲しければ恋人がいた人、いる人にアドバイスを求める。
東大に入りたければ、東大に受かった人にアドバイスを求める。
「いや、でも、友人や知人の方が気軽だし、そもそも、起業して成功した人って周りにいないし」
このように思うのならアドバイスは求めないほうがまだマシですよ。
真剣に結果を求めたいなら、苦労してでもその結果を手にしている人を探してください。
人の言葉って潜在意識に簡単に入ってしまいますからね。