あなたは自分に自由な意思があると思いますか?
「お昼は何を食べようか?」
「今週末は何をしようか」
このような意思の決定は自分の意識できる顕在意識で決定していると思っていますよね。
しかし、どうやらそれは違うようです。
2008年に「意識による判断の7秒前に、脳が判断、脳スキャナーで行動予告が可能」というニュースが流れました。
これは、同年の4月13日に『Nature Neuroscience』誌に発表された研究結果が基ネタになっています。
ドイツにあるマックス・プランク研究所の研究者が、fMRIを利用して行なった脳研究によると、被験者が判断を下す7秒も前に、脳活動でその判断の内容を「予告」できるというものです。
研究報告によると、脳スキャナーを使った研究者らは、被験者が自分で認識するより7秒も早く、彼らの決定を予測できたそうです。
今回調査されたのは、ボタンを左手と右手のどちらで押すかに関する判断であり、これは、人間の自己決定の感覚とより完全に結びついた複雑な選択を代表するものではないかもしれない。それにも関わらずこの研究結果は、人間の自我と自律性の本質について、より深遠な疑問を提起するものだ。
とニュースは語っています。
また、この研究報告の執筆者であり、マックス・プランク研究所に所属する神経科学者であるジョン・ディラン・ヘインズ博士は、「人間の決定は、意識が働き始める時点までに、大半の処理がすでになされている」と発言しています。
その後の研究でも、意識的な選択の前に潜在意識の活動が行なわれており、潜在意識が意識的な選択を決定しているという理論が支持されているそうです。
これを私達はどのように解釈すればいいのでしょうか?
潜在意識は私たちの意識には違いありませんが、自分が意識できない意識が記憶をベースに物事を選択していると考えると、少し不思議というか釈然としない気持ちになりますよね。
私たちは潜在意識を意識することができませんから、ここが非常に厄介なところです。
いずれにせよ、私たちの人生は潜在意識の力によって大きく左右されているということは間違いありません。
このことからも、潜在意識に送り込む情報に関しては十分な注意が必要ということがわかります。
では、また明日!