11時から午後2時までのアルバイトしかしていなかった私は、時間が余っていました。
なのでよく本屋に通っていました。
本屋といっても東京にあるような大きい本屋ではなく、私の実家にある本屋は本当に小さな本屋で、おじさん一人で経営しているような本屋でした。
あるときふと手にとった本が、私をまた東京に戻すことになります。
本の内容はあまりよく覚えていないのですが、今思い返すと少し怪しい新興宗教団体まがいが書いた本だったと思います。
印象に残っているのは、この宇宙はいくつのステージに分かれていて、自分の魂のレベルによって行けるステージが変わってくるとのこと。
一番最高のステージまで行ければ、自分の願いは何でも叶うようなことを書いていたと思います。
で、この本を書いた人というのが一番最高のステージまで行った人で、どんな病気でも治せるようなことを書いてあったんですね。
この本を読んだとき、「これしかない」「この人に頼ろう!!」とすぐに思いました。
やっと俺は健康な身体に戻れるって本気で思っていました(笑)
純粋でしたね~
今思い返すと、とてもとても怪しい内容で「なんでそんなものに頼ったの?」と思ってしまいますがその当時は「溺れる者は藁をも掴む」と言いますがまさにそういった心境であったと思います。
私は早速その団体に連絡を取りました。
そうすると、そこの団体が主催しているセミナーのようなものに週に2回ずつ6ヶ月間通6ヶ月間通えば、宇宙にある5つステージの最高ステージまで行くことができるようになる。そうすればあなたの病気も治るだろうと言われました。
しかし、私の実家である徳島県の池田町から東京まで、週に2回ずつ、6ヶ月間通うことは当時の私の金銭的事情からはとても無理なことでした。
それであれば「東京にアパートを借りて、そこから通った方が安く済む」
そう考えた私は、また東京に行くために必死にお金を貯めることになります。