危険を避けていてはなにもなしえない
私の知人に飛行機が苦手な男がいます。
大学生のときに初めて飛行に乗った彼は、運悪く乱気流に巻き込まれ死ぬ思いをしたとか。
それ以来彼は飛行に乗れなくなってしまいました。
なので彼は未だ海外に行ったことが一度もありません。
「飛行機は乗り物の中で一番安全なんだから乗ってみれば」と僕がいくら言っても絶対に乗ろうとはしません。
そんな彼を見ていると「あ~ぁ人生もったいないなぁ~」と思います。
別に海外に行くことが偉いとかすごいとかいうのではなく、せっかく世界のいろんなものを見ることが出来る時代に生まれているのに、その恩恵を受けることが出来ないことに対して「もったいないな」って思うのです。
人生は何かを得ようとすると必ず「ほんの少しの勇気や冒険心」が必要になります。
場合によってはとても大きな勇気や冒険心が必要なときもあります。
なぜなら、この世の中には絶対に確かなものなど何もないからです。
100%保証されたものなど何もないのです。
どんなに安定的に見えるものでも数%は不安定な部分があるものです。
失敗を覚悟で行動できるか?
人生において成功する人と成功できない人の大きな違いは、自分を信じ、危険を覚悟で行動を起こす勇気を持っているかどうかの違いだと思います。
自分が目差すものを手にするには多少の間違いや非難、批判、苦痛は受け入れる勇気は必要です。
多くの人は、間違いや非難、批判、苦痛を事前に避けて通ろうとするために何事もなし得ないで年老いていくのです。
昔、哲学者のエルバート・ハバードは次のように言いました。
「人間が犯しうる最大の過ちは、過ちを恐れることだ」
もっともな言葉ですね。
あなたは失敗をして落ち込んでいる人に次のようなニュアンスの言葉を言った経験がないですか?
「そんなに落ち込むなよ、世の中には完璧な人間なんていないんだから、人間は誰だってミスするさ。神様じゃないんだからさ」
どうでしょうか?
一回くらいあるでしょ?
そう、人間はみんな潜在意識ではわかってるんですよね。
「何事も100%うまく行くとは限らない」って。
「攻撃は最大の防御」と言います。
失敗を覚悟で行動できる人が人生では甘い果実を口にすることができるのです。
現状維持と防御だけの人生はすっぱい果実を口にすることになる可能性が高いですよ。