「潜在意識」聞き慣れた言葉です。
しかし、色んな人のブログやYoutubeを見ていると人それぞれの解釈が違っていて、「なんか、その解釈ってどうなのさ?」と言いたくなることも多いので、ここで改めて潜在意識についてちゃんと書いておきます。
まず、意識は、次の図のように3つの階層に分けることができます。
下記の図は、私のホームページに使っている画像です。
潜在意識は、このように氷山の図に例えて説明されることがよくあります。
この海の上に出ている部分が顕在意識というもので、海の中に隠れている部分がいわゆる潜在意識と呼ばれているものです。
そしてそのさらに下には、集合的無意識と呼ばれるものがあります。
潜在意識を発見したのは、オーストリアの精神医学者である「ジークムント・フロイト」で、その潜在意識には、個人的無意識と集合的無意識があるということを発見したのがスイスの精神科医であるカールグスタフユングです。
二人とも有名ですから、この二人の名前は聞いたことがあるかもしれません。
イギリスの数学者の「バートランド・ラッセル」は、近代におけるもっとも重要な事柄としてアインシュタインの相対性理論の発見、ダーウィンの進化論の発見、そしてフロイトの「潜在意識」をあげています。
さて、この意識に占めるそれぞれの割合ですが、以前は、顕在意識が10%、潜在意識が90%というように言われていました。
しかし、最近ではその割合が変わってきました。
米カリフォルニア大学バークレー校 A・K・プラディープ博士は、彼の著書の中で、脳の情報処理の最大95%は「潜在意識」が行っていると書いています。
また、ジョージア工科大学経営学部 ニール・マーティン博士も、著書『「習慣で買う」のつくり方』で、「人間の行動の95%を支配しているのは無意識だ」と書いています。
このようなことから最近では、意識全体の比率は、顕在意識が約5%位、残りの95%が潜在意識というのが一般的になっています。
つまり意識のほとんどは潜在意識というわけです。
では、それぞれの意識について説明します。
顕在意識と言うのは、普段、私たちが意識している意識のことです。自分自身で意識できる意識が顕在意識です。表層意識と呼ばれたりもします。この顕在意識についての詳しい説明は不要だと思いますので割愛します。
次に潜在意識についてご説明します。潜在意識は、無意識とも言われるように普段、私たちが意識することができない意識のことをいいます。
では、「潜在意識って一体どこにあって、いったいなんなの?」という疑問が湧いてくるかと思いますのでもう少し詳しく説明します。
潜在意識を働かせている場所は、科学的に証明されているわけではありませんが、原始脳と呼ばれる大脳辺縁系にあると言われ、そして、この大脳辺縁系の役割は感情、意欲そして記憶、自律神経活動に関与していると言われています。
今日はここまでにして、明日は潜在意識の本質について説明します。