今日は潜在意識の4つの特徴の最後の説明になります。
最後の特徴は「潜在意識は現実とイメージが区別できない」です。
例えば、今、目の前にレモンがあると想像してみてください。
そしてそのレモンギュット絞って、その汁をコップに入れて飲むところを想像してみてください。
どうですか?
口の中に唾液が湧いてきたでしょう?
でも、実際にはレモンは目の前にはありませんね。
あくまで想像です。
しかし潜在意識は、想像と現実を区別できませんから唾液が湧いてきます。
また、夢の中で怖い夢を見たときに、ぱっと目が覚めたら心臓がドキドキしていたことがありませんか?
夢は現実ではなく、頭の中に展開される映像つまりイメージです。
しかし脳はそれがイメージなのか現実なのかに関わらず、イメージから受けるその映像に対して反応してしまいます。
最近ではスポーツの世界において、イメージングをトレーニングの一環として行うことはすっかり一般的になりました。
これも脳がイメージと現実を区別できないというその特性を利用しているものだと言えます。
以上、潜在意識の4つの特徴をお話ししました。
ここまで、顕在意識、潜在意識、そして集合的無意識についてお話をしてきました。
では最後に、「意識」そのものについて少し補足をしておきます。
意識の本質、そもそも意識とは何なのか?なぜ意識というものがあるのか?ということについては科学的にはまだ解明はされていません。
私たちが痛みを感じたり、人の顔を見たり、幸せな気分になったりすることによって、脳のどの部分が反応するかといった、脳の領域と特定の意識的経験との相関関係についてはある程度明らかになりつつあります。
それらは、脳に発生する電気信号を読み取ることによって測定することができるわけですが、意識そのものがどこからやってきて、どういったメカニズムで発生するのか?その謎を解明するには至っていません。
神経科学はここ数十年でかなり飛躍的に進歩しましたが、意識そのものについてはまだ謎がたくさん残されています。
一般的に意識は、脳の中にある細胞同士のコミュニケーションによって生成されると考えられています。
しかし最近では、意識は脳の中にはないのではないかという意見も多く出ています。
このあたりのことについてはまたいつか詳細に書いてみたいと思います。(^^)