あなたが期待したことは良くも悪くも現実化する。自己充足的予言について

あなたはの人生は、自分が思い描くような人生でしょうか?

それとも、「こんなはずでは」というような人生でしょうか?

既に何度も、このブログでお話をしたので覚えていらっしゃる方も多いとは思いますが、自分の今の人生は自分が望んだ(意識的にせよ、無意識的にせよ)通りのものになっているはずです。

「え~、絶対そんなことない、絶対に。私はこんな会社では働きたくはない。もっと景気が良くなったら、もっと良い会社に入ってやるんだ」

このようにおっしゃる方も多いでしょう。

しかし、今の満足していない会社に入ると決めたのはあなた自身です。

無理やり、働かされているなら別ですが。

また、きつい言い方ですが、今の現状があなたの力なのです。

あなたに仕事上のスキルが十分にあれば、自分が満足できる会社に入れているはずです。

現に、どのような不況下の中でも、自分が思うような会社に就職している人も多いわけですよね。

彼らは単に運が良かったのでしょうか?

違います。

自分が理想の会社で働くことを期待したからです。

「絶対に、●●のような会社に入ってやる」という気持ちが強かったからなのですね。

さて、前置きが長くなりました。今週は、あなたが期待することが現実化する、その法則の一つである、自己充足的予言について少しお話をしていきましょう。

自己充足的予言という言葉を聞いたことはありますか?

おそらく少ないのではないかと思いますので、説明をしておきましょう。

自己充足的予言とは次のような意味です。

人はだれでも、無意識のうちに、「これは、こうなるのではないか」というように、ある物事に対し予想をします。そして、無意識的に、その予想に適合した行動をとり,結果として予想された状況を現実につくってしまうプロセスを自己充足的予言と言います。

例えば、アメリカで、次のような有名な心理学実験が行われました。

ある、高校教師達に心理学者が次のように言います。

「生徒の●●君、▲▲君、■■君は、心理学的に見て、大器晩成型だから将来は立派な大人になるでしょう」

しかし、実際は、これらの生徒が、他の生徒と比べてとくに、大器晩成型の特徴を持っていたわけではありませんでした。

心理学者は、ただ、適当に選んで言っただけです。

しかし、このことが数ヵ月後、次のような現象を引き起こしました。

高校教師は無意識のうちに、大器晩成型だと言われた生徒を、他の生徒以上に褒めたり、授業中に質問する回数も増えたりするようになりました。

その結果として、適当に選ばれ、大器晩成型といわれた生徒たちは、他の生徒たちよりも、大幅に成績が上がり、知能テストの点数も高くなったのです。

これらは、教師の期待が生徒に影響を及ぼし、期待が現実化するように生徒の行動を変えていたためです。

また、実験ではありませんが、私の友人に次のような事例があります。

私の友達に髪を洗ったら絶対に乾くまで寝ないという奴がいます。

仮に鈴木君としましょう。私は髪が濡れていても、平気で布団に入って寝てしまいますが、鈴木君は、そのようなことは絶対にしません。

なぜなら、彼は、頭を乾かさないで寝てしまうと、「必ず次の日に風邪をひいて、高熱を出す」と思い込んでいるのです。

あるとき、彼といっしょにスキー旅行に行ったときのこと、泊まったペンションにはドライヤーがありませんでした。

機嫌よく風呂から出てきた彼はその事実を知って愕然。そう、頭を乾かすことが出来ないからです。

そこで言った言葉が、「加川、俺、絶対に、明日熱出すよ」

次の日、鈴木君はどうなったか?

公約どおりに、彼は熱を出しました。ただし、高熱ではありませんでしたが。

おかげで彼は、スキー旅行を充分に楽しむことは出来ませんでした。

ここまで読んできたあなたは、きっと次のような疑問を持つと思います。

「自己充足的実現?そんなのインチキだよ。だって良いことを期待してもその通りになったことなんかあんまりないし」

そう、あなたがそう思うのも無理はありません。

普通の人は、ポジティブな想いを抱く癖が付いていないので、よいことを想っても、心の奥では、「でも、やっぱり無理だろうな、昔から俺ってツキがないし」このように表層の積極的な思考を、その奥のあなたの人格を形成している部分の想いがひっくり返してしまいます。

逆に、ネガティブな思いは、表層部分も深層部分も「そうそう、その通り」と双手を上げて賛成をしてくれますから、ネガティブな事は簡単に実現します。

そしてさらに始末が悪いのは、ネガティブな想いの通りに事が実現すると、「やっぱりね、こうなると思った」とほとんどの人が思います。

この言葉によって、あなたのネガティブな想いを作り出す部分は信念を強めます。どんな信念か?

「自分は大した人間じゃない」という信念です。

この結果セルフイメージがさらに低くなります。

この負のスパイラルから脱却しなければ、あなたは、今後の人生でとても苦労をすることになってしまいます。

ですから、今から自分には良いことだけを期待する癖を付けて下さい。

そして、よいことだけを期待し、生活をするようにしましょう。

そうすれば、あなたの身には良いことが起こるようになり、それに目標に向かった行動が加われば、事は成就するということをしっかりと刻んでください。

良いことを期待して暮らすのも、悪いことを期待して暮らすのも、同じように時間を消費するということなのです。

だったら良いことだけを期待して生活した方が得ですよね。