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今から10年ほど前、親戚のおじさん夫婦と私で、とある観光地に行ったことがあります。
観光地にはおじさんの車で出かけました。
ふと、おばさんがカーナビを見て、おじさんに向かって次のように言いました。
「あんた、海の上走っとるで！」
おじさんはカーナビゲーションの情報を更新していなかったので、実際に走行している道路の情報とカーナビのモニターに映し出される情報が違っていたんです。
そのとき、カーナビのモニター上では海の上を走っていることになっていました。一同で大笑いをしたことを覚えています。
今ではスマートフォンのナビゲーションアプリを使って走る人が多いので、地図はリアルタイムに更新されているため、このようなことはもうありませんが、当時はカーナビゲーションの情報を更新するにはカーディーラーに行く必要がありました。
これは結構時間を取られるので、情報の更新をしない人も多かったですし、実際、私もめんどくさいのでずっとほったらかしにしていた。
さて、知らない土地に車で行くとき、カーナビゲーションがなければ、これはもう不便極まりないです。
カーナビがあればナビの音声の案内の通りに走っていれば、いずれは目的に着きます。
このことはあなたの潜在意識にも同じことが言えます。
潜在意識に願望を刻み、行動を起こせばほぼ自動で願望は叶います。
あなたの潜在意識の中には過去の記憶そしてあなた自身の価値観・信念が刻み込まれています。
潜在意識はカーナビゲーションのようなものです。
人間の思考の95%は潜在意識に支配されていますから、自分が普段意識することなく、話したり考えたり行動したりしてることの95%は潜在意識に支配されています。
ということは、間違った信念・価値観、古い信念・価値観が潜在意識に刻まれているとあなたは間違った方向に進んでいる可能性があるわけです。
この事を避けるには、記憶の解釈を変えること、信念・価値観を更新することです。
記憶の解釈を変えるとはどのようなことかと言えば、例えばあなたが今から3年前に上司に理不尽な怒られ方をされたという記憶があるとします。
そのためにその上司が今でも好きではないとします。
3年前のあなたにとってみれば「理不尽な怒られ方」という解釈かもしれませんが、あれから3年経って、あなたにも部下ができたとします。
そうなると当時の上司の気持ちが若干分かるかもしれません。
「確かに、部下があのような仕事の仕方をすれば、ああいった怒り方になってしまうよな」と解釈を変えることもできるかもしれません。
そうすれば上司に対して抱いている感情も変わってくるでしょう。
また信念・価値観に対してもそうです。
あくまでも自分の信念や価値観を曲げないという人もいますが、時代は変わります。
自分の信念や価値観が時代に沿っているのかどうかというところをチェックするのも必要になることがあるでしょう。
時代が移り変わっても、変わり得ない信念・価値観というものは存在しますが、そうでないものは捨てるか修正する必要があります。
進化論で有名なダーウィンは次のように言いました。
「強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ」と。
本日のお話はこれで終わりとなりますありがとうございました。
