世の中にはたくさんの夢・願望を叶える方法がありますね。
しかし、それらの方法を試しても「自分の夢・願望が叶わないんです。どうしたらいいんでしょう」という質問を頻繁に受けます。
これらには様々な要因があり、一概に言うことができないのですが、一番大きな原因は夢・願望を叶えるための方法の実践と普段の言動に乖離があるということです。
※乖離とは、「そむき離れること」「離ればなれになること」を意味する言葉。
例えば代表的な願望の実現方法である自己暗示を取ってみてみましょう。
自己暗示といえば「エミールクーエ」の自己暗示がとても有名です。
クーエの暗示法には「一般暗示」と「特殊暗示」の2種類があります。
一般暗示とは、特に目的を絞った暗示法ではなく、ざっくりと自分の人生が良くなっていくという暗示をかけるもの。
それに対し特殊暗示とは、何かに特化した暗示となります。
例えば「病気を治すとき」何か「明確な目標や夢がある場合」それを叶えるために使います。
例えば、一般暗示とは次のようなものです。
「毎日、あらゆる面で、私はますます良くなってゆく」とタンタンと唱えるのです。
夢・願望が叶わない人は、朝、起きてすぐにこの一般暗示を行ったとしても、しばらく時間が経過するとすぐにネガティブな思考を頭の中に巡らせてしまう傾向が強くあります。
例えば
「自分はお金に縁がないなぁ」
「今月もまたお金が足りないかもしれない毎月毎月本当に嫌になるなぁ」
「今日の営業先で、あの苦手な部長と話さなくてはいけない、嫌だなぁ」
「どうせ自分は大した人生を送ることはないんだろうなぁ」
このような思考を意識的であったり無意識的に巡らせています。
これでは、一般暗示を朝と夜に行ったとしても、それらは全く無意味になってしまう可能性が大きくあります。
例えば、一般暗示を行う時間が5分間だとします。
それに対して、ネガティブな考えを巡らせている時間がトータルで10分あったとしましょう。
この場合、潜在意識にはネガティブな感情の方が多く刻まれます。
そしてそれが貴方の目の前に展開するようになってしまいます。
分かりますよね?
単純な理屈です。
夢や願望を叶えるためにはその方法と普段の言動が一致している必要があります。
これがほとんどの人ができません。
なぜできないと思いますか?
それは真剣じゃないからです。
心の底から夢願望を叶えたいと思っているわけではないからです。
仮にあなたが「末期癌」だとしましょう。
そして。ある人からその癌を治す方法を教えてもらったとします。
その場合どうでしょう?
多分あなたはそれこそ死ぬ気でその方法を実践するはずです。
しかし、その方法を実践していない時間には、やはり、ある程度は「ひょっとして治らないかもしれない」「死んでしまうかもしれない」という考えは頭をよぎるでしょう。
ただ、一日をトータルすれば癌を治す方法を実践している時間のほうが長いはずです。
つまり、夢や願望を叶えるためには、その方法を実践するだけではなく、その方法に対して必死で取り込むということ、ネガティブな考えをなるべく減らすということが必要になってくるわけです。
もし、あなたが今すぐに叶えたい夢。願望があって、それがなかなか実現しないのであれば、今日お話ししたことを気に留めて是非修正してください。
それでは、本日は以上となります。
ありがとうございました