動間を意識すると人生が良くなる

先日、仕事の関係で、ある会社の社長さんと居酒屋に行きました。

店内はかなりの込み具合で、なかなかオーダーを取りに来ません。

そのとき、入店後から、社長の目が一人の女性従業員を追いかけているのに気がつき、「う~ん、社長っ!ちょっといやらしいぞ、その目は・・」と感じ、注意しようかなと思ったとき、その女性従業員が私たちのテーブルに、オーダーを取りにきたのです。

つかさず社長はその女性に話しかけました。

社長A:「君はアルバイト?」
女性B:「え?あ、いいえ、」
社長A:「ほう、よかった、うちで働かない?」
女性B:「え?・・・」
社長A:「今いくらもらってるの? 今の1.5倍くらいは出すよ」
女性B:「・・・」

そう、社長は、この女性従業員を、引き抜こうとしたのです。

社長の会社は飲食業ではありません。

しかし、ヒーリング関係の雑貨を販売したり、リラクゼーションマッサージを施すお店を経営しています。

社長曰く、「彼女のあの雰囲気がうちの店に欲しいんだ」とのこと。

また、こうも言いました。

「彼女のような雰囲気の子は、会社を繁盛させる波動を持っているからね。給料はたくさん出しても、元は取れるんだよ」

確かに、彼女の雰囲気は周りを「パッ!」と明るくするような雰囲気を持っています。

この従業員に興味を持った私は、その後、彼女をじっくりと観察してみました。

先ほど、私が、社長に対して思ったように、周りの人は、「あいつあぶない男」と思われていたかもしれません (^_^;)

「ただたんに、美人だっただけじゃないの?」

このように思われた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、失礼な言い方ですが、彼女は決して美人ではありませんし、身長が高く、プロポーションが良いわけでもありません。

観察の結果?社長がほれ込んだ雰囲気を醸し出す要因は次のようなものだと結論を出しました。

●常に笑顔
●てきぱきとした行動
●てきぱきとした言葉
●相手の目を見ながら笑みを浮かべて、オーダー確認
●嬉しそうに、楽しそうに出す大きな声
●清潔感のあるメークと髪型

このようなものだと思います。

これらの要因は、会社から言われたことを忠実に守っているというより、彼女の「人間性そのもの」が出ているといった感じでした。

なぜなら、ふとした間にそれを感じるからです。

「行間を読む」という言葉がありますね。

著者の言いたいことを、一行、一行の間に感じ察するという意味ですが、それと同じように、私は「動間」というものがあると個人的に思っています。

これは、人の意識された行動と行動の間に現れる、無意識のとき、つまり気持ちが素のときの、表情や動作などのことです。

例えば、あなたがシティホテルにチェックインしたときのことをイメージして下さい。

クロークの人は「いらっしゃませ」の言葉と、笑顔であなたを迎えてくれるでしょう。

あなたは、「予約をしてある、●●太郎です」と名乗ります。

クロークは笑顔で「少々お待ち下さいませ」と言ったあと、あなたから目をそらし、予約の確認作業に入るでしょう。

このときです。

クロークの人は一瞬、素に戻るのです。表情や行動に隙が生まれるのです。この瞬間が「動間」です。

どんなに素晴らしい笑顔と言葉で出迎えられても、次の行動への合間に、「なんとなく面倒くさいような表情」「『ふ~ッ』といった小さなため息」「営業用の笑顔から、あまりに落差のある無表情な表情」「雑な動作で投げ出したペン」このようなことがあると、おそらくほとんどの人は、「このホテルは感じがいいな」とは思わないでしょう。

出迎えの時の印象が良ければよいほど、その落差から受ける感覚で違和感を覚え、場合によっては、「嫌な感じを心に刻む」ことになってしまいます。

つまり、人間は無意識的な、表情・行動・言葉によって、自分の雰囲気を醸し出しています。

もちろん、うまれながらの顔の作りや体型にも左右はされますが。

もっと本質的なことを言いましょう。

あなたの雰囲気は、あなたの心の中にある想いが造っています。

よって、想いが動間を作ります。

あなたが「この仕事はいやだなぁ」と想いながらしていると、その想いは、そのときの、あなたの雰囲気の構成要素の一因となります。

よって、動間がいい人というのは、常日頃の想いが良い人ということになります。

そして結果、思わぬところから、幸運が舞い込んだり、人からかわいがられたりするようになります。

先の居酒屋の従業員の女性も、思わぬ所から、仕事の誘いを請け、それが飛躍的に収入を伸ばす結果となり、その仕事が、偶然にも自分が就きたかった仕事というおまけまで付いてきたのです。

あなたも自分の人生をもっと良いものにしたかったら、自分が醸し出す雰囲気というものにもっと気を使ってみてはどうでしょうか?

え?自分の雰囲気は自分では分からない?

そうですね、ごもっともです。

これを解決するのは簡単です。友達に聞いてみれば良いのです。

「私って、人と喋っているとき、どんな雰囲気がする?」
「俺って黙って座っているときどんな雰囲気がする?」
「私ってお客さんと喋っているときどんな雰囲気?」

このように聞いてみましょう。

そのときに次のような言葉を付け加えることをお忘れなく!

「本当のことを言って」

人の思いやりは真実を隠してしまいますから。やっかいなものです。