ご無沙汰してました加川です。
さてさて、今日のお話は「自分探しをしている人」「天職を探している人」向けの話となります。
文章で読むより動画で見たいという方は下記からどうぞ。文章の方がいいという方は、この動画の下から文章が始まります。
私がよく受ける質問に「自分が本当に何をしたいのかわからない」「自分が本当にしたい仕事がわからないんです」というものがあります。
さて、「自分が本当にしたいこと」「自分が本当にしたい仕事」って見つかるものなのでしょうか?
あなたはどう思いますか?
私の意見を言いますね。
私は「自分が本当にしたいこと」「自分が本当にしたい仕事」は永遠に見つからないものだと考えています。
なぜか?
「自分が本当にしたいこと」「自分が本当にしたい仕事」というのは実際に体験しないと本当は分からないからです。
「実際にやってみたら思っていたのと違う」「こんなはずじゃなかった」ってなることはよくあることです。
こう考えると「自分が本当にしたいこと」を見つけるためには世界中を旅してすべてのことを経験する必要があります。
また、「自分が本当にしたい仕事」を見つけるためには世界中にある全ての仕事を経験する必要がありますね。
頭の中で考えていることと実際に体験して感じることは違うことがほとんどです。
しかし、これらは実際には不可能なことです。
だから今「これは自分が本当にしたかったことなんだ」「これは自分が本当にしたかった仕事なんだ」と思っていても、今まで経験したことの中から一番しっくりするものをそう思ってるだけです。
本当のところは実際に体験してみないと分からないんですね。
例えば、私の友達に田舎で暮らしたいという人がいました。
所謂、田舎暮らしってやつですね。
仮に A さんとしておきましょう。
Aさんは東京生まれですが、旅行が趣味で、地方にいくことが多かったんですね。
ある旅行で四国の田舎町を訪れた際に、その街が大好きになって「ここで暮らしたい」と思うようになったそうです。
それ以降、田舎暮らしにずっと憧れていました。
そしてある日、とうとうサラリーマンを辞めて四国のその街に引っ越してそこに住むことにしました。
しかし、実際にそこに住んでみると買い物も不便、また、病院も歯医者も近くになく、通院するだけで一日が潰れてしまう。
また、近所の人が必要以上に干渉してくる。
こういった環境に A さんは田舎暮らしが嫌になってしまいました。
結果、東京に戻ってきてしまったんです。
自分からすれば、「そういう環境って事前にある程度わかるでしょう?」って思うんですけどね。
しかし、繰り返しになってしまいますが、頭の中で思うことは体験してみると違うことが多いのです。
Aさんも「病院がないこと」「他人からの干渉が強いこと」などはある程度想像はしていたと思います。
しかし実際に田舎暮らしをしてみたら、想像を超えていた、または感じ方が違っていたということでしょう。
結婚する前は「良い人だ」と思っていたのに結婚したら「違った!!」というのと似ています。
人は行動し体験することによって色々なものを感じとります。
そして、その感じ取ったものから「好き」「嫌い」「合わ」ないというものを判断していきますね。
なので、おのずと行動量が少ない人と行動量が多い人では体験する数が違うので、行動量が多い人ほど自分がやりたいこと、そして自分が本当にしたいと感じられる仕事に巡り合う可能性は高くなるでしょう。
有り余るほどのお金を持っていれば、世界中を旅して色んな経験をしたり、いろんな職業を経験したりして「本当に自分のしたいこと」「本当に自分がやりたい仕事」を探すことがはできます。
しかし、一般の人たちにとっては、まず、自分が生活するために働かなくてはいけませんよね。
そのため、自由になる時間は限られてきてしまいます。
この少ない自由時間を使って本当に自分のしたいこと、そして、本当に自分がしたい仕事を探すということは物理的には不可能なわけです。
なので本当の自分のやりたいことを探してあっちに行ったりこっちに来たり、ふらふらする。また、これは自分の「本当にやりたい仕事じゃないんだ」と言って転職を繰り返したりするのは時間の無駄だと私は考えています。
目の前に起こる出来事、出会う人、仕事、こういった人生の流れというものはある程度生まれる前から決まっています。
流れに身をまかせて、目の前に起こる出来事、そして出会う人、そして与えられた仕事。これらを楽しんで生きていくことが人生を楽しむ一番のコツだと感じます。