あなたの周りに次のような人はいませんか?
「英語が喋れればなぁ~、学校へ行こうかな~」
「ゆくゆくは自分で事業を起こすんだ!」
「この会社にいたってしょうがないよな、早く辞めた方がいいよ」
「俺は絶対に成功者になるんだ」
「私の能力を上はちっとも分かってくれない」
こういった言葉を昔から延々と言い続けている人。一人くらいはいるでしょう?
でも、昔からちっとも進歩してなくて、昔と状況は同じ人・・
まんざら嘘でもなく本人は結構本気で言ってたりします。でも、行動は全然伴わない。
しかし、こういった事は結構皆に当てはまることでもありますね。
第一歩がなかなか踏み出せない・・なぜでしょうか?
このブログを読んでいる人の多くは、向上心がある方だと思います。
しかし、相談をいただく方の多くの質問は、「××したいのだが、どうしたらいいか??」「××しようと思うのだが、××だから出来ない」というものです。で、私が、「××をするにあたって、何か第一歩を踏み出しましたか?」と聞くと、「いやぁ~○○だから、出来ないんですよね~」とお答えになります。
ここに大きな問題点があります。何かにチャレンジするということは、障害やリスクを覚悟するということですね。
もっと簡単に言うと、大変な事を覚悟することです。
逆に言えば、この世の中、努力をしないで身になることばかりなら、どんなにつまらない世の中になるでしょうか?誰もが練習をしないで、イチローのように打てるのなら、これはイチローの価値が無くなるのですね。彼は小学生の低学年から、友達と遊びたい盛りに、ひたすら練習を積んできた経緯があるから、あの地位にいるわけです。もちろん才能もありますが。
「あれをしたいけど、大変そうだから・・」
「こうなりたいけど、時間がかかりそうだから・・」
などのような、言い訳をつくり、時間だけが過ぎていく。このようなことは今日からやめましょう。
では、どうしたら確実に第一歩を踏み出せるか?これは実に簡単です。
まず、紙と鉛筆を用意します。そしたら、一番上に、あなたがチャレンジしようとして出来ていないことを書き出します。
次に、あなたがそれに着手できない理由を書きます。次にその理由は本当に自分が克服出来ないものなのかをよく考えます。
例を出しましょう。ある方の相談内容です。ご本人の了解で掲載します。
仮名を山田さんとしましょう。
年齢は36歳です。
山田さんは、妻も子供もいて、住宅ローンを抱えるサラリーマンで、税理士になりたいという夢があります。
同僚と飲みに行く度に、「俺は、一生サラリーマンで終わるのかなー、本気でがんばってみようかなー、でもなぁ、家族もいるし、ローンがなぁー、生活のことを考えるとなぁ」といつも言っている人でした。
●チャレンジしようとして出来ないこと
税理士になること
◆出来ない理由1
受験科目数が多い(難関国家資格の部類に入る)
◆出来ない理由2
勉強時間の捻出(早朝・昼休み・帰宅後・休日しかできない)
◆出来ない理由3
体力の問題(仕事と勉強の両立で体が持つのか?)
◆出来ない理由4
受講に必要なお金(予備校の学費は高い、妻がOKするか?)
◆出来ない理由5
年齢(今から勉強をして、合格しても、生涯年収ではサラリーマンの方がいいのでは?)
◆出来ない理由6
仕事の依頼(開業してもお客はつくのか?もし流行らなかったら、生活は?)
こういったことが出てきました。
この問題を一つ一つ検討し突き詰めていった結果、行動を起こせないでいた、漠然とした理由がクリアになりました。
自問自答した結果、山田さんの行動できない本当の理由は6番目の理由でした。
理由1から4は自分の中でクリアできました。理由5については、お金よりもやりがいだとの結論が出ました。
しかし以前は、理由の2と3を行動しない理由に挙げて、自己正当化していたのです。
山田さんは今、必死に勉強をしています。
理由6に関しても、マーケティングの勉強をして、顧客獲得術を学べば大丈夫との結論を出しました。
このように紙に書き出してみると、漠然としていたことがクリアになります。
また、些細な理由で躊躇していたりすることも分かってきたりします。何事もそうですが、紙に書く癖というものをつけたらいいと思いますよ。
特に、込み入った事情がある場合には紙に書くと、「あ、そうか!」ということがしばしばあります。
人生は有限です。
時間は二度とは帰って来ませんから、あなたももし、第一歩が踏み出せないでいたら、すぐに実行してみて下さい。