昔から成功者は、成功を得るために鏡をよく使っていたようです。
たとえば、成功法則の古典的な名著である、【 信念の魔術 C・M・ブリストル ダイヤモンド社 】では、「鏡が潜在意識を躍動させる」という章があります。
内容はといえば、鏡に向かって、「自分が欲求していることを必ず成し遂げるぞ」ということを大きい声で自分に向かって言う」というものです。
これを一日2回、朝と夜に継続していけば、自分でも驚くようなことが現実になってくるというものです。
また、日本でも、哲人、中村天風氏がその著書【 真人生の探求 財団法人天風会発行 】の中で、やはり鏡を使った、命令暗示方と呼ばれるテクニックを紹介しています。
この方法も、前述の方法と同じで、鏡に向かって、自分が欲求しているものを命令口調で言うというものです。ただし、前述の方法と違う所は、鏡を見ながら言う言葉は一回しか言ってはいけないということです。
「この一回に精魂を込めて言え」ということです。
さて、ここまでは、昔の偉い人が実践していた鏡を使うテクニックを紹介しましたが、こんどはもっと身近な例をご紹介しましょう。
私が昔、飛び込み営業の会社にいたとき、その会社のトップセールスマンだった人も、鏡のテクニックを使っていました。ここで仮にAさんとしましょう。
彼は入社時はどちらかといえば、あまり成績は良くなかったそうです。
ご存知かどうか、セールス会社というのは、販売成績が全て、販売実績が悪いと会社にいる居心地がとても悪くなります。
給料泥棒のような言い方をされるときもありますから。
さて、そんなとき、Aさんは当時の支店長から次のようなことを教わったそうです。
「鏡の中の自分をジーッと見つめる、そのとき、鏡の中の自分は、自分と全く同じような姿格好をしているが、自分とは違う人格を持った、別の自分というように考える。しばらくそうやっているうちに、ほんとうに、鏡の中の自分が、自分とは違う存在の自分のような気がしてくる。そこではじめて、鏡の中に写っている自分に、自分が望んでいることを言葉にして言う」
というものです。
ちなみにAさんは鏡の中の、別人格の自分に、「おまえは●●会社でトップの営業マンになるぞ、おまえは本当はすごい営業力を持っているんだ」と言ったそうです。
その後Aさんは、本当にトップセールスマンになって、中国地方の県の支店長として転勤をしていきました。
さて、ここまで読んできてあなたはどうお感じになったでしょうか?
どうやら自分の願望を潜在意識に落とし込むには、鏡というものは実に重宝する道具のようです。
鏡を使う技術は無料です。
疑うまえに、一ヶ月ほど試してみませんか?
きっと、びっくりするような効果が出ますよ!
私もその恩恵にあずかっています。