先月、あるメールをいただきました。一部を下記に抜粋します。
「私の知人ですごくいい人がいます。いつもにこにこしてて、他人の悪口も言わないし、人を妬んだり、羨んだりもしてないし、努力家で、思いやりがあってすごく優しいんです。なのに貧乏で、病気の卸問屋みたいにたくさん病気を持ってます。
かと思えばヤクザみたいな人がお金をたくさん持ってて、病気もせずに長生きしていたりするのは納得がいかないんです。
なんだか、いい人には成功者がいないような気がしますし、逆に、いい人ほど不幸なような気がしますが、これって私の認識がおかしいのでしょうか?」このような内容でした。
さて、あなたはどう思いますか?
では、私の見解を示しましょうね。
いい人にかぎって、病気がちであったり、お金に縁がなかったりすることは、私の周りでも同じでした。
しかし、ここでよく考えて欲しいのは、「『いい人』ってどんな要素を持った人なのか?」ということです。
●一般的ないい人の要素
「いつもにこにこしている」「怒らない」「優しい」「思いやりがある」「失敗を責めない」「物腰が柔らかい」「協調性がある」「悪口を言わない」「自分のことより他人のことを優先させる」etc...
と、こんなものでしょうか?
でもこれらの要素が本当にいい人の要素でしょうか?
本当は違うのではないでしょうか?
いい人の要素を逆に言えば次のような感じでしょうか。
●一般的な良い人を言い替えた場合
「気が弱い」「薬にも毒にもならない」「自己主張がない」「リーダーシップ性がない」「行動力に欠ける」「押しが弱い」「交渉能力に欠ける」「喜怒哀楽がない」
となります。
どうですか?これでは成功しそうにないですね。
また、すぐに病気になりそうな感じもします。
いい人の定義は、実は人それぞれなはずです。
先にあげた、いい人の要素は最大公約数的なものだと思います。
皆さんが目にしている、「成功しない良い人」というのは実は、「気が弱く、他人の言動を過敏に受け止め、いつも周りの反応を気にしている人」だと思います。
実際に会っていないので100%言い切れませんが・・・。
このことから学び取れることは、「何事も両面持ち合わせている」ということ
です。
今後は物事の裏面を考える癖、つまり、本質を見る目を養うように心がけてみ
ましょう。
この訓練ができて、それなりの目ができてくれば、いたるところで、あなたの人生を助けてくれるでしょう。