まずは形から入ってみる

ものごとには、誰にでも見ることができる外見上のものと、その物事を深く知らなければわからない内面的なものがありますね。

かなり昔のことで恐縮ですが、狂言で有名な「和泉元彌」さんと、トンネルズの木梨さんが、コントをするシーンがありました。

その中で、足袋を履くシーンがあるのですが、和泉さんは、木梨さんに、「足袋は左から履いて下さい」と言います。

木梨さんは、「何故、左からなんですか?」と聞きます。

和泉さんは、「それはいずれ分りますから、今は言うとおりにして下さい」と言います。

あなたは、このお話を聞いてどのような感想をお持ちになったでしょうか?

「なぜ、左から履かなくてはいけないんだ?理由を先に言ってくれないと、なんだか、いやだなぁ、やる気がでないなぁ~」

このようにお感じになった人も多いと思います。

狂言に限らず、伝統芸能や職人の世界ではこのようなことは多くあります。

いちいち、「これはかくかくしかじかだから、こうなってああなって、よって、これからやる」というような説明は無いのが普通でしょう。

よく言いますね。

「見て盗め!」

これがいいかどうかは別として、まず形から入るということが案外大事なことが多いように思うのです。

例えば「アファメーション」って知ってますよね?

気が弱い人が、毎日、「俺は気が強くなった!」と暇があればつぶやく、そして本当に気が強くなったように振舞う。

これを一年もやってると、本当に気が強くなります。本当に!

だから、「アファメーションやれば?」って僕は悩んでいる人によく言います。

でもね、多くの人は、「なぜ?いったいどうゆう科学的な根拠があってそうなるんだ?心理学的になにか根拠があるんですか?」と言います。

そのたびに、「まぁ、あなたは科学者になるんじゃないんだから、いいじゃないですか、どうです?とりあえず騙されたと思ってやってみたら?」

と言うのですが、「ああだこうだ」と言って、釈然としない様子です。

でもね、世の中って、全部が科学的に説明がつくものばかりじゃないでしょう。

逆に説明がつかない方が多いっていいますよね?

不思議なことに、理屈で考え行動する人よりも、感覚で考え行動する人のほうが成功するケースが多いのですよ。

全てを理屈で考えていたらこの世の中なにもできないですね。

まずは、素直な気持ちで、やってみてから文句を言う癖を付ける。

根拠はよく分らんが、形を真似してみる。

結構これでうまくいくんですね。

人生は不思議です。