「今年中にTOEICで900点を取るぞ!」
「来年中に起業するぞ!」
「彼女を作るぞ!」
などなど、目標を定めたなら、自動車の運転と同じように、わき見をしてはいけません。
わき見をしたら最後、いろんな障害が見えてきて、心が「グラグラ」と揺れ動きます。
そして、目標の達成は難しくなります。
他の誰でもない、あなた自身が、自分の首を絞めて、自分で自分の目標達成を阻みます。
わかりやすい例で言えば次のような感じでしょうか。
あなたは、標高3,000メートルの「目標山」に登山することを目標として掲げました。
登山と言う目標を遂行することだけを考えて準備をすればいいのですが、ある日ふと次のような想いが頭を横切ります。
「あの山は落石が多いんだよなぁ~、ひょっとしたら俺が登っているときに落石があるかもしれない。頭に当たったら死んでしまうかな?」
「最近も落石で死亡事故があったしなぁ」
「あの登山道は、毒蛇が多いって誰かが言ってたなぁ~、大丈夫かな~?」
このような思いがグルグルと回り、頭から離れません。
ついにあなたは、「登山計画」を断念してしまいます。
あなたの頭の中に勝手に描かれた、心配や恐怖という幻影によって目標達成を断念してしまったのです。
実際には落石はおきない可能性のほうが高いでしょう。
毒蛇に噛まれる可能性も低いでしょう。
未来の起こるかどうか不確かなものの幻影に、あなたの大きな可能性は消えてしまったのです。
目標を達成をさせる大きな力は「自分にはそれができる」という感情です。
だから、「自分には絶対にそれができる」と無理やりにでも信じ込ませたら、あとは一切余計なことは考えないことです。
「疑い」「恐怖」「不安」はあなたの最大の敵なのです。
「疑い」「恐怖」「不安」に気持ちを奪われたら、あなたは、ズーットその奴隷になってしまいます。
「え!?、『疑い』『恐怖』『不安』を感じるなだって?そんなこと言われても、考えてしまうんだよ、口で言うほど簡単じゃないよ、第一あなたはそんなことできるの??」
こんなふうに考える方も多いでしょうね。
私も弱い人間ですから、当然、「疑い」「恐怖心」「不安」を抱きます。
でもね、そういった感情が沸き起こったら、こんなふうに考える癖をつけているうちに、「疑い」「恐怖心」「不安」の感情からうまく逃れられるようにな
りました。
「それが実際におこったら、そこでちゃんと考えよう」
「今はちゃんと考えない」
日本語的にはなんだか変なのですが、自分の中では、とてもしっくりきています。
これが癖になると、結構便利なもので、「疑い」「恐怖心」「不安」を瞬間的に感じても、すぐに忘れることができます。
これは訓練で誰でもできるのではないかと思います。
この癖をつけておけばいろんな場面で有利です。
あなたもいかがですか?
「それが実際におこったら、そこでちゃんと考えよう」
「今はちゃんと考えない」
こんな感じの、自分が一番しっくりくる、自分オリジナルの言葉を作っておけばいいと思いますよ。