潜在意識について復習その3

今日は潜在意識の復習その3です。

ここで一度整理しておきます。

潜在意識は、次の3つで構成されています。 

1.生まれながらにして持っているプログラム

2.実体験や外部からの情報から形成された価値観・信念

3.記憶 

昨日は、「生まれながらにして持っているプログラム」のうち、「両親から遺伝的に引き継いだ性格」「両親から遺伝的に引き継いだ気質」について書きました。

今日は「生まれながらにして持っているプログラム」の最後、「本能」と潜在意識を構成する「実体験や外部からの情報から形成された価値観・信念」「記憶」について書きます。

では、次に本能に関しての説明です。

本能についてはそれほど詳しい説明は必要ないかと思いますので簡単にご説明をします。

本能とは、人間を含む動物が生まれつき持っていると想定されている、ある行動へと駆り立てる性質のことで、経験や学習によるものではありません。

誰でもが知っている本能としては、「食欲」「性欲」「睡眠欲」があります。また、死にたくない、傷つきたくないという欲求も持っています。

では次に進んでいきますね。

2.実体験や外部からの情報から形成された価値観・信念について

では次に、潜在意識を構成するものの2つ目の要素、実体験から得た情報から形成された価値観・信念についてお話をします。

潜在意識の中には、過去に体験したことからフィードバックされた情報に、自分の価値観や信念を加えて新たな価値観・信念が刻み込まれていきます。

生まれてから6歳くらいまでの自我が確立していない時期は、自分が発した言葉、とった行動に対し、養育者からフィードバックされた言葉、表情、態度の情報、また、普段投げかけられる言葉を材料として学習を行い、その結果を潜在意識に蓄積していき、少しづつ価値観や信念の基が出来上がっていきます。

自我が確立され始め、両親以外の人と接する機会が増えてくると、そういった人たちと交流することで得られる体験、受け取る様々な情報を基に価値観・信念の枠が広がっていきます。

また、字を読めるようになり知識の枠が広がっていき、世の中にある様々なメディアからの情報を浴びるようになると、そういったものからも価値観・信念は形成されていきます。

価値観・信念を形成する材料となるものを列挙すれば次のような要素が考えられます。

両親・兄弟・親戚・友人・知人・学校の先生・習い事をしている先の先生・学習塾の先生・クラブ活動の先輩・クラブ活動の顧問の先生、・近所の人・好きだった人・大好きだったアイドルやタレント・新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・インターネット・雑誌、新聞などに掲載されている各種広告。

ここに挙げたような要素から受け取る情報は玉石混交です。これらの中には、間違えていたりあるベクトルに偏っていたりするものもたくさんあります。

よって、あなたの潜在意識に根ざしている価値観・信念も、当然ですが正しく有益なものばかりではないということです。

また、外部から受け取った様々な情報は、自我が確立するまえに形成された価値観・信念・生まれ持った気質そして性格がフィルターとなり、取捨選択され潜在意識に蓄積されていきます。

実体験や外部からの情報から形成された価値観・信念についての説明は以上となります。

では次に進んでいきましょう。

3記憶について

潜在意識を構成する三つ目の要素である記憶についてお話をします。

記憶と言っても、記憶には種類がありますので、それらについて簡単に説明しておきます。

まず記憶は、長期記憶と短期記憶に大きく2つに分けることができます。短期記憶は、短い時間で忘れてしまう記憶です。

たとえば、電話番号を聞き取ってメモをするようなときに使われます。ワーキンブメモリーと呼ばれることもあります。大体の場合、メモをとったあとはその番号は忘れてしまいます。

次に長期記憶です。長期記憶は陳述的記憶と非陳述的記憶に分けることができます。陳述的記憶はさらにエピソード記憶と意味記憶に分けることができます。

エピソード記憶とは、旅行に行った想い出など、自分が経験した一連の出来事の記憶のことです。

一緒に旅行に行った人から、「あそこで食べた蕎麦はとても美味しかったよね~」と言われた時に、そのときの映像や音等が蘇ってくるかと思いますが、それがエピソード記憶です。

次に意味記憶ですが、これは学習によって得た記憶のことです。分かりやすいものは、日本史の年号や英単語のスペルなどが該当します。

次に非陳述的記憶ですが、これは「手続き記憶」と「プライミング記憶」に分けることができます。

手続き記憶とは、体を使って繰り返し練習することで身につける記憶です。

例えば、自転車に乗ることを思い出して貰えば分かりやすいかもしれません。

手続き記憶は習得するまでに時間がかかりますが、ある時突然に身につきます。また一度覚えてしまえば意識しなくても活用できるようになります。言語的な記憶に比べると忘れにくいという特徴もあります。

そして最後にプライミング記憶です。プライミング記憶は、先に取り入れた情報が、その後に受け取る刺激に影響を及ぼすことを言います。状況判断を素早くするために役立っていますが日常的には意識されることがありません。

わかりにくいかもしれませんので、補足します。
例えば次のようなクイズがあります。

◎クイズ
◯の中に入る文字を答えなさい。
A バナナ オレンジ キューイ
B メ◯ン

Aのカテゴリーに記載されている文字を読んでからBを読むと、同じ果物である「メロン」が思い浮かびやすくなります。

また、次の文章を読んでください。

アルツハイマー病とは
認知症の一種であるアルツハイマー病には、家族性アルツハイマー病とアルツハイマー型老年認知症がある。アルツハイマー病の末期では、大脳皮質に老人斑がみられる。
老人斑はアミロイドベータ蛋白質の沈着であるが、このアミロイドベータ蛋白が直接のアルツマイハー病の直接の原因であるかは明らかではない 。

4行目から5行目にかけて記載の「アルツハイマー」が「アルツマイハー」になっていたことに気がついたでしょうか?

同じような語句が繰り返されるとき、単語の全てを見ずに、文章を判断し、すばやく読み進めるようになるのはプライミング記憶のおかげです。

以上、記憶の種類について簡単ですがお話をしました。

さて、ここで突然ですが、あなたは記憶はどこに保存されていると思いますか?

脳の中に保存されていると考えるのが一般的でしょう。

しかし、記憶は脳の中だけに保存されているとは限らないようです。ドナーの記憶というものを聞いたことがあるでしょうか?

記憶転移とも言います。

臓器の移植を受けた人が臓器提供者の記憶を継承してしまうという現象です。すぐには信じられない話ではありますが、症例は相当数報告されているようです。

特に心臓移植をした場合、心臓提供者の方の記憶が鮮明に残っているというケースも多く報告されています。

また、最近では、記憶は脳の中にあるのではなく、我々の身体の近くにある「量子場」にあるとする量子物理学者も出てきています。

また、その他の持論を展開する科学者も多く、記憶は脳に保存されているという既存の概念は近い将来覆ってしまうかもしれません。記憶についてはまだまだ未知の領域と言えるでしょう。

以上、記憶について簡単にお話をさせていただきました。

明日は潜在意識と記憶の面白い関係についてお話をしていきたいと思います。