「私はこういう人間だから」このような言葉で自分の可能性を狭めてはいませんか?
「~だから、~できない」このような言葉を何気なく人は使うものです。
いわゆる潜在意識にこびりついている「ネガティブシンキング」がひょんなことで口をついているわけです。
「~だから」の「~」の部分に自分という人間の特性を入れ込む人は、実は自分で自分の可能性を小さくしている人です。
この「~」の部分に入る言葉は、実は何の根拠も無く使っている場合が多いのですよ!
「私は根性がないから、~できない」と言っている人に、「なんで根性が無い」と思うのか?と聞いたら、「う~ん、小さいときに、すぐに泣いていたから」なんて答えが返ってきて、「ありゃ~」と最近思ったことがあります。この人は完全に、自分で自分の可能性を小さくしています。
私のサラリーマン時代の友人に、「俺は気が弱いから、営業の最後の段階でいつもきっちり詰められないんだよなー」と飲むたびに言っている人がいました。
彼は、「どんな営業の技術的な講習を受けても、気が弱いから、意味が無いんだ、気を強くする講習なんかないし、もともと持って生まれた性格だからどうしようもないよな」と言っていました。
彼が今どうなっていると思いますか?、彼は今や、トップセールスマンなのですよ!!
何故このような変貌を遂げたか分かりますか?答えは簡単です。彼がこのままでは「いかん」と思い、変わろうとしたからです。
では、どのようにして変わったのか?私は次のようにアドバイスしました。
「相手は同じ人間、宇宙人じゃない、アインシュタインじゃない、大統領でもない、おまえといったい何が違うんだ?同じサラリーマンじゃないか!」
「これから、営業に出て相手の所に行く時には、今から言う言葉を10回、心を込めて言ってみな、できたら、鏡を見ながら言うと良い、だからいつも手鏡を持って歩け」
で、何を言わしたかというと、次のような文句でした。
「相手は俺と同じ人間だ、俺は何も劣った人間じゃない、俺はセールスのプロだ、どんな相手にも売り込むことができるセールスのプロだ、俺は出来る、俺は出来る、俺は優秀な人間だ」
このような文句です。
いわゆる「アファメーション」ですね。
効果はてき面に現れました。最後の押しの部分でも不思議な位、「怖さ」というものが感じられなくなったそうです。
このように誰でもが一発で上手く行くとは言いませんが、やり続ければ必ず効果は出てきます。ただ、「本気でやるかやらないか」の差です。
もし、あなたが、「本当かよ~」と思うなら、まずやってみて下さい。それから考えて下さい。
また、自分が勝手に決め付けている「枠」を紙に書き出して下さい。「気が弱い」「頭が悪い」「優柔不断だ」「人から好かれない」等など、そして、何故そう思うのか考えて下さい。結構、根拠が無かったり、曖昧だったりします。
こういったものだったら早速こういった考えとはおさらばしましょう。しかし、どう考えても「やっぱり、そうだ」と思ったら、「アファメーション」を使ってその意識を変えていきましょう。継続すれば必ずできます。
また、もう一つ良い方法をお教えしましょう。マーケッターである、神田昌典氏の著書にも書かれてありますが、自分で勝手に自分の肩書きを作ってしまう方法です。
神田氏は、独立当初のころ、セミナーで質問されるのがいやだったそうです。
また、セミナーが終わるとすごく疲れていたそうです。しかし、あるときに、「スーパーエナジャイジングティーチャー(情熱を与える教師といった意味の造語」という肩書きを勝手に作り、「自分はスーパーエナジャイジングティーチャーなんだ」といい聞かせてからは、質問どんどんOK、休憩時間もいらないというように、全く変わってしまったそうです。
もし、あなたが、営業マンだったら、「スーパーセールスマン」でもOKです。
名刺に書くわけではないので、何でもOKです。勝手に自分でそう思い込みましょう。そして常に、「自分はスーパーセールスマンだ!!」と意識しましょう。これであなたはかなり変わるはずです。
更に「アファメーション」といっしょにやれば効果は倍増間違いなしですよ。