願望達成方法を書いたの本には「あなたが欲しいと思う物が既に自分のものになったように思い描きなさい。
そうすればそれはあなたの手にはいるだろう」という文章をよく見かけます。
このことは多くの方が知っていることで、スタンダードな願望達成方法の一つです。
この手法が有効であるという根拠はイメージが効率よく潜在意識にリーチできるという特性からきています。
しかし、実際問題、これだけで欲しい物が手に入るとうことはあまりありません。
事実、「日々、自分が欲しい物が既に自分の物になったように想い描いている。しかし、全然欲しい物が手に入らない」という相談のメールを数多く頂きます。
こういった方に私が聞くことは、「あなたは本当にそれが欲しいのでしょうか?」ということです。
思い描くことと、強い感情がセットになっていなければ、欲しい物は手に入りません。
ほとんどの人は、「あなたが欲しいと思う物が既に自分のものになったように思い描きなさい。そうすればそれはあなたの手にはいるだろう」という言葉だけを真に受けて、「そうか、そんな良い方法があるのか、だったらせっかくだから、国産車じゃなくベンツがいいな」このような思考回路で「ベンツ」が手に入ったように思い描くのです。
しかし、このような人の多くは心のそこからベンツが欲しいわけではありません。また、心のどこかで「本当は無理だろうな」という気持ちがあるのです。
だから強い感情が湧いてこないのです。
「思い描けば手に入る」という簡便さに惹かれて「それだったらせっかくだから・・・」という感情なのです。
「安アパートに住んで、日々カップラーメンを食べながらポルシェに乗っている」こういった人がいます。
良いマンションに住むよりも「ポルシェ」を選んだのですね。多くの人は「ポルシェには乗ってみたいけど、そこまでして乗りたいとは思わない」というところでしょう。
こういった人は「ポルシェが欲しい」という燃えるような感情を持っているわけです。
この感情が「思い描く」という行為とセットになっていることが必用なのです。
「日々欲しい物を思い描いているけど手に入らない」このような人はもう一度自分の心に聞いてみて下さい。
「自分はそれが本当に欲しいのだろうか??」と。