あなたは臭い人か? それともいい臭いのする人か?
今週の内容を読んだらよく考えてみて下さい。
さて、いきなりですが、あなたの友人・知人関係、または遊び仲間は、あなたを向上させてくれる人たちでしょうか?
人間は、知らず知らずのうちに、自分の周りの環境にから、潜在意識に対して大きな影響を受けています。その中でも、あなたに対して一番影響を持っているのは、人間関係です。
普段付き合う人間関係によって、あなたは、臭い人間になるか、いい臭いになるかが決まります。
昔、私が聞いた話しに次のような面白い話がありますのでご紹介しましょう。
昔、お釈迦様が、弟子たちをつれて托鉢に出かけました。
しばらく歩くと、道端に1メートル位の縄の切れ端が落ちていたそうです。
それを見た一人の弟子が、その縄を拾って、臭いをかぐと、自分が持っていた袋の中に入れたそうです。
普段から、「物は大切にしなさい」とお釈迦様から教えられえているからでしょう。
またしばらく歩くと、同じように1メートル位の縄の切れ端が落ちていました。
今度も同じようにその縄を拾い上げて臭いをかぎました。しかしどうしたことか、今度は顔をしかめて、その縄を投げ捨ててしまいました。
この光景を見たお釈迦様は、その弟子に尋ねました。
「お前は、一番目に拾った縄は、大切に袋の中に入れた、しかし、今回は嫌な顔をして捨ててしまった。いったいどうしたんだ?」
弟子は答えました。
「師よ、一番目の縄は実にいい臭いがしました、ですから袋の中にしまいましたが、二回目に拾った縄は実に嫌な臭いがしました、ですから捨てたのです」
これに対し、お釈迦様は次のように弟子に言いました。
お前が一番目に拾った縄は香木を長い時間縛っていた縄だ、だからいい臭いがしたのだ、二番目に拾った縄は、腐った魚を運んで捨てるときに使われた縄だ、だから臭かったのだ。
同じ縄なのに、一方は拾われ大切にされ、一方は嫌な顔をされて捨てられてしまう。
同じ縄でありながら、扱われ方が違う。香木を縛った縁、腐った魚を縛った縁、縁一つで、まったく違った扱われ方をする。
人間も同じで、縁次第で、人生が良くもなれば、悪くもなる。
仏の尊い教えに接していれば、尊い香気が漂うになる、卑しい者と交わるとおのずから卑しい風俗が身についてしまう。
人に尊ばれるも、人に卑しめられるも、みな、縁次第である。
このお話を読んで、あなたはどのような感想を持ちましたか?
もし、あなたの周りに、ネガティブな言葉や、人の悪口・影口ばかりを言うような人、または、妬み、恨みを持った人が多ければ、あなたは、そういったものと縁があるということです。
あなたは大丈夫ですか?
くさい臭いを放ってはいませんか?
くさい臭いをはなっている人は大切には扱われませんよ。
では、その縁はどこからくるかと言えば、それは、あなたが持っている「因」です。
「因果応報」とか、「悪因悪果」とか、「原因と結果の法則」という言葉を聞いたことはありませんか?
世の中には偶然はありません。
次のような言葉を聞いたことはありますか?
「運命の中に偶然はない。人間はある運命に出会う以前に自分でそれを作っているのだ」
アメリカ28代大統領 W・ウィルソン
あなたが持つ「因」が「果」を生むのです。
「なんで俺ばっかりこんな目に会うんだ、俺は何も悪いことはしていないぞ」
ときどきこのような人がいますが、この人のこの言葉自体がすでに悪い「果」を呼ぶ「因」を作っているということに気がついていないのですね。
もし、あなたの今の生活がうまくいっていないなら、それを生み出す「因」を探すことです。そして修正することです。
自分の不幸の原因がわからないという人は「因」を探してみましょう。